お小遣いサイトの仕組みは?
無料の仕組み
お小遣いサイトは広告主からの広告収入などによって運営されています。例えば、企業からの依頼を受けて会員に広告メールを配信する代わりに、その企業から広告料を受け取るという具合です。そのため、お小遣いサイトは会員に何らかの料金を請求する必要がありません。だから「無料」というわけです。
〈 例 〉
依頼 | 広告 | ||||
広告主 | ―――→ | お小遣いサイト | ―――→ | 会員 | |
広告料 | お小遣い |
お小遣い還元の仕組み
上の〈 例 〉のように、お小遣いサイトの広告収入の一部が会員に現金、賞品、それらと交換可能なポイントといったお小遣いとして還元されます。
無料・お小遣い還元の意味
広告収入で成り立つサイトにとって、会員がいなければ話になりません。会員がいないと広告主がつかず、広告収入も得られないからです。また、たとえ会員が多くてもあまりサービスを利用していなければ、広告主には魅力的ではないので、これもまた広告収入にはつながりません。
そこでまず、サービスの登録・利用が無料。これは会員獲得に効果的です。サービス内容が良ければなおさらだと思います。たとえば「こんなにすごいのに無料!?そりゃ即登録でしょ!」となりますね。
次にお小遣いの還元。無料の上にお小遣いまでもらえれば会員は積極的にサービスを利用してくれる可能性があります。さらに、サービスを利用しないとお小遣いがもらえない仕組みにしておけば、より可能性は高まりますよね。
というわけで、無料・お小遣い還元は会員獲得とサービスの積極的利用に効果があり、広告収入にもつながりやすいのだと思います。
個人情報登録の理由
登録するとき、ほとんどの場合かなり詳しい個人情報を求められます(簡単登録でよい場合もあります)。主に次の4つの理由が挙げられると思います。
■広告やアンケートのメールを配信するときに、個人情報(住所、年齢、住んでいる地域、好み、興味など)に基づいてターゲットを絞り込むため。
この方がでたらめに配信するより効果的ですよね。こういうメールは「オプトインメール」とか「マッチングメール」、「ターゲッティングメール」と呼ばれます。
一方会員としても、お小遣いだけでなく自分の興味のある分野の情報や役立つ情報も無料で得られて一石二鳥というわけです。
また、簡単登録の場合は、登録後に詳細登録を求められたり(もちろん強制ではなく任意で、しかもポイントなどの特典付き)、サービス内容が他の簡単登録会員と均一だったりします。
■個人を特定しない形での統計データとして「お小遣いサイト内で使用」するため。
この統計データは、お小遣いサイトが提供するサービスのコンテンツやサービス自体の品質向上に役立てられます。
■個人を特定しない形での統計データとして「第三者に提供」するため。
この統計データは第三者のマーケティングや販売促進などに役立てられるようです。テレビ番組の中で「インターネットリサーチ会社○○の統計データによると・・・」というのを耳にすることもあります。「個人を特定しない形」なので別に問題ないと思います。
■会員の本人確認、連絡、送金、配送のため。
お小遣いサイトから会員へお金や商品が移動するので、当然といえば当然かもしれません。
テレビとの比較
上で考えてきたお小遣いサイトの仕組みは、民放のテレビ局のそれと似ているところがあります。テレビ局は広告主からのCM料で運営されていて、視聴は無料ですが、かわりに番組の合間にCMが流れます。
お小遣いサイトと違うのは、視聴者は個人情報を登録する必要がないという点です(もちろん有料番組なら必要です)。そのためCMは不特定多数の人に向けて放送されます。あとCM料は比較的高額です。
そういう意味で、ネットを使った広告や会社運営はうまくやれば少ない経費で高い効果・収益を得られる可能性があるのかもしれません(競争は激しいようですが・・・)。